なんらかの病気により低酸素状態となり、自宅でも酸素吸入が必要となる患者さんに導入される治療です。
約80%は呼吸器疾患によるもので、COPD、結核後遺症、肺癌、間質性肺炎、じん肺症などです。酸素吸入の時間や酸素流量については、医師により決定されます。
患者さんは日常生活におけるわずらわしさから、酸素吸入を嫌がる方が多いのですが、息切れを改善し食欲が増します。呼吸をするためには適度な筋肉の保持が必要で、運動や栄養が重要な意味を持ちます。必要な酸素吸入をし、呼吸リハビリ、栄養療法を並行することで予後を改善し、入院回数を減らすことができます。自宅で酸素を吸入するためには、自宅に酸素濃縮装置や携帯用酸素ボンベを業者からレンタルをする必要があります。治療に要する費用は保険が適応されますが、3割負担だと月に2万3千円ほどかかります。呼吸機能の障害者手帳が交付されれば、等級に応じて市町村からサービスや助成が受けられます。
当院では、在宅酸素療法の在宅管理が対応できます。気軽に相談して下さい。